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ローマ・カピトリヌスの丘☆ Campidoglio(Roma/ITA)

城郭(要塞) 平城 ポリスとアクロポリス -390
 カンピドリオ (Campidoglio) は、ローマの7丘の一つである。カピトリーノ (Capitolino) ともいい、古代ローマ時代にはラテン語でカピトリヌス (Capitolinus) と言われた。 この丘は、ローマの7丘でも最も高い丘で、ローマ神の最高神であったユピテルやユノーの神殿(ユピテル・オプティムス・マキシムス、ユーノー、ミネルウァ神殿)があり、古代ローマ時代には、ユーそれらを囲むように城壁が作られ、アルク(城塞)と呼ばれ、セルヴィウスの城壁の西側の中心部にあり、防御上重要な拠点となった。前390年にガリア人に攻め込まれた際には全ローマ 人が籠城し半年以上も持ちこたえたという記録がある。ローマの中心であり、現在もローマ市庁舎が位置する。
 現在の頂上には、ミケランジェロが設計したカンピドリオ広場(Piazza del Campidoglio)があり、中心にはマルクス・アウレリウス像、その周囲をカピトリーノ美術館、コンセルヴァトーリ宮殿などが取り巻いている。 また、ヴェネツィア広場側にはヴィットーリオ・エマヌエーレ2世記念堂がカンピドリオの丘に背を向けるように建っている。ミケランジェロはカンピドリオ広場の設計にあたって、複数の異なった形の建物を、ひとつの明快な対称軸線上に統合することで、建築史上初めて、バロック的広場を創案した。このランドスケープの設計手法は後に、ミケランジェロの後を引き継いだベルニーニによって、サン・ピエトロ広場においてより明確に示されることになる。
 
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