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★ヨーク York(North Yorkshire/ENG)

城郭都市(カストラム) 平城 モット・アンド・ベイリ-型 1069
 ローマ時代には、属州ブリタニアの要塞エボラクム(Eboracum)であった。 「ヨーク」の名前の由来は「イチイの木」(yew trees)といわれている。都市として創設されたのは紀元71年、第9軍団ヒスパナがブリガンテス族を征服し、フォス川とオウス川の交わる平地に軍事要塞カストラを建設した時であった。要塞はのち石で再建され、総面積は50エーカーで6,000人の兵士が暮らした。
 1069年、ヨークはウィリアム征服王によって敵とみなされ破壊された。古いアングロサクソン期のヨーク・ミンスターはこの時の火災で致命的な損傷を受け、ノルマン人はまっさらになった場所に新たなミンスター建設を決めた。
 城壁の保存率は、ローマ時代の城壁が50%(総延長の)、中世城壁が同じく約85%です。さらに中世に全部で9あった城門のうちの6が、堅固な胸壁、矢狭間、石落とし、落とし格子を備えた完全装備のままで保存されています。その上に、四季折々の城壁や城門の景観も、非常に趣があって、見事です。ウィリアム征服王が築いたモットも、絵に描いたようなきれいな姿で残っています(クリフォーズ・タワー)。
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