3360 siro103


★カルカソンヌ☆ Carcassonne(Languedoc-Roussillon/FRA)

城郭(城館・トランカヴェル家)都市 平山城 南仏の城 1130
 1082年に、トランカヴェル家が権力を握り、カルカソンヌからニームにいたる広大な公国のなかで、都市をまとめ上げていた。1130年には、トランカヴェル子爵は城の建造に着手させる一方、ガロ・ローマン期の城壁の修繕を命じた。この時初めて、カルカソンヌは完全な城壁に取り囲まれた都市となったのである。
 紀元前6世紀以降、この一帯にはガリア人が進出した。そして、のちには古代ローマ帝国の都市として発達した。この頃の城塞都市(オッピドゥム)の面影は、残存する図面などから窺い知ることが出来る。725年から729年にはシテはムスリムの手に落ちたが、ピピン3世が奪還した。街の名前カルカソンヌは、カール大帝がこの都市の攻略をあきらめ退散するときに、当時街を治めていた女性カルカス (Carcas) が勝利の鐘を鳴らした (sonner) ことに由来する。
 都市は、カタリ派の拡大に対してインノケンティウス3世が命じたアルビジョワ十字軍という形でカペー朝の歴代国王たちの侵攻を受け、1209年には十字軍による攻囲も受けた。
TABLE