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★カステル・ヌオヴォ(ナポリ)☆ Castel Nuovo(Napoli/ITA)

城郭(城館・ナポリ王国・アンジュ-家) 平城 イタリア領主の城 1182
 1182年、フランスの建築家ピエール・ダジャンクールによってアンジュー家出身のナポリ王カルロ1世がフランスのアンジェ城をモデルに建築したが、スペイン支配時代に相当改装されている。入口の凱旋門はフランチェスコ・ラウラナのデザインである。現在、城はナポリ市の庁舎として使用されている。
 アンジュー家支配末期に度重なる戦闘の舞台となり、大きく破損するが、15世紀から18世紀にかけて改築されて、現在に残る。正面に三つの円筒形の塔を持ち、二つの塔の間に凱旋門が建っている。
 紀元前6世紀末にギリシャの植民都市ネアポリスとして建設されて以来、ローマ帝国、ビザンチン帝国の支配下に入り、8世紀、9世紀には独立共和国として東方貿易を盛んにおこない繁栄したが、1140年にはシチリア王国領となり、のちナポリ王国の首都となった。 13世紀末以後は、王位を皇帝、フランス王、スペインのアラゴン家で奪い合ったが、結局、1860年、ガリバルディの征服によってイタリア王国に編入された。
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