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シュピッツ (Schloss Spiez/SWI)


  スイスのほぼ中部、ツーンとインターラーケンにはさまれたツーン湖は、スイスの多くの湖水の中でも著名な観光地として知られ、また湖畔には前にも書いたようにツーン、オベルホーヘン、シュピッツなどの町と城があることでも有名である。  岸から湖に突出した丘の上には12世紀から13世紀にかけてつくられた城がある。当時の城は塔と城壁だったが、そののち居館がつけ加えられた。塔は中世の方形風のもので、最上層以外にはほとんど窓を設けないスタイルで現在スイスの城に残る多くの塔に共通する様式である。たとえばシヨンの城の主塔、オベルホーヘン、サラーツの城の塔などである。城内は現在博物館となって、ゴシック、ルネッサンス、バロックなどのスイス国家のコレクションを公開している。  この城のながめは城に近づくよりも国道6号線に沿ったパーキングから、シュピッツの町と、湖と対岸の山との一望がすぼらしい。町にはツーン湖に面してヨットハーバーがある。
 
 
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