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オベルヴェゼル Schonburg Flaggenwiese(Oberwesel/GER)


  ドイツ・ラインの景観の中で、もっとも有名なのがローレライの岩なのだが、日本的な渓谷美を見なれた目には大味にすぎる。しかし名所は名所で、川からのながめはさほどでなくても、この大岩盤の上に登るとライン川を一望するながめは壮観である。  このローレライのやや上流、ラインの左岸にオベルヴェゼルの町がある。ここはライン川沿岸の町の中でももっとも中世的な面影を残している。古くから集落として発達したが、12世紀から14世紀にかけて町は城壁がめぐらされ、城郭都市となった。城壁に沿って塔の林立する壮観だった。  現在では町に古い塔が残り、ザンクト・マルチン、ザンクト・マリア教会がある。またオベルヴェゼルをのぞむ南の丘には10世紀にはじまるションブルクの城があり、かつての大城塞はなかば崩れたが、現在}部がユース・ホステルとレストランになっていて、オベルヴェゼルの町、ライン川、そして一面のブドウ畑のながめが美しい。
 
 
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