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★パラミディ城(ナフプリオン) Palamidi castle(Nafplio/GRE)

城郭(要塞) 平山城 領主の城 14世紀
 ナフプリオ はギリシャのペロポネソス半島北東部にある都市。この町には1829年から1834年までギリシャの首都がおかれており、初代大統領のイオアニス・カポディストリアスはこの町で暗殺された。 ナフプリオの付近には古代から集落が形成されていたが、現在ではほとんどその跡を見ることはできない。町はこれまで7度にわたって要塞化された。1回目は東ローマ帝国によるもので、第4回十字軍のおりに占領された。その後1377年に、ペロポネソス半島の多くの港湾都市と同様にヴェネツィアによって占領され、15世紀後半には港の沖の小島にブルジイ砦が建設された。その後オスマン帝国との間で互いに占領を繰り返し、1377年、ヴェネツィアが町の郊外の200mほどの丘に建設したパラミディ要塞が陥落した後はオスマン領となった。ナフプリオの陥落以後、ヴェネツィアの勢力は次第に弱まっていった。
 長くオスマン領となっていたギリシャで1821年に始まった独立戦争では、パラミディ要塞にテオドロス・コロコトロニス率いるギリシャ軍が立てこもり、1年以上にも渡って篭城を続けた。独立が決定すると1834年にアテネに移るまで、ナフプリオは独立ギリシャの首都に選ばれた。この時期に町の広場で初代首相のイオアニス・カポディストリアスが暗殺されている。
 
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