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★ベリンツォーナの3城☆  Castelgrande etc.(Bellinzona/SWI)

城郭(城塞) 平城 領主の城 14世紀
 10世紀から11世紀にかけて、神聖ローマ帝国によって大きく破損していた元の城壁に代えて、現存するカステルグランデの城壁が築かれ、コモの司教たちに譲渡した。12世紀以降、ベッリンツォーナは戦いの中心地となり、城塞もより高く強固なものへと変更された。
 モンテベッロ城は1400年ごろに着工され、15世紀中に完成した城壁は、巡邏路を備えていて3隅に塔を備えている。防衛堅固で、城の中庭へ行くには、二つの門、一つの堀と跳ね橋、さらに落とし格子を通らねばならない。銃眼のある長い壁と塔に助けられて、都市の要塞化の一翼を担った。サッソ・コルバロ城はベリンツォーナの三つの城の一番高い所にあり、1479年に着工されたが、それから6ヵ月後にはもう都市防衛の準備が整っていた。
 アルプス山脈の南の深い渓谷の入り口に位置し、13世紀から15世紀にかけて形成された三つの城をもつベッリンツォーナは、中世における軍事建築の重要性の例証となっている。また同時に、目まぐるしく支配者が変わったこの町は、ヨーロッパの歴史都市の中でも、時代ごとの人々の要求を絶えず受け入れて発展してきたユニークな例になっている。
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