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ヴァンセンヌ Chateau de Vincennes (Paris/FRA)

城郭(城塞) 平城 ドンジョン型 1373
 ヴァンセンヌの歴史は12世紀に始まる。ルイ7世がヴァンセンヌの森で大きな狩猟の催しを行い、休憩をとるための城を築くことを決めた。ルイ7世の後継者フィリップ2世は、城を拡張し壁で森を囲んで狩猟を行った。しかしヴァンセンヌが真に都市となったのは、ルイ9世の時代である。彼はヴァンセンヌの荘園で過ごすことを好み、森の中の有名なカシの木の下で重要な裁断を下した。1248年と1269年の二度行った十字軍である。フィリップ6世は荘園を要塞化し、1337年には城中央に巨大なダンジョンを築いた。シャルル5世は1373年にダンジョンを完成させた。
 イングランド王ヘンリー5世が摂政とされたトロワ条約後、1420年から城をイングランド軍が接収した。1436年、パリとヴァンセンヌからイングランド軍が撤収した。のち、フランソワ1世がサント=シャペル礼拝堂を完成させた。ジュール・マザランは、1661年に亡くなるまで10年以上、ヴァンセンヌとその城のためにいくつもの計画を構想した。マザランの死後、ルイ14世は宮廷をヴェルサイユへ移した。
 
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