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タボール (Tabor/CHE)

稜堡都市 平城 15世紀
 15世紀前半のフス戦争に際して、神聖ローマ皇帝に反旗をひるがえした急進派が軍事拠点として、ヴルタヴァ川の支流であるルジュニツェ川沿いの高台に建設した。15世紀、神聖ローマ皇帝(ボヘミア王を兼ねた)ジギスムントに反旗をひるがえしたフス派の中でも急進的な勢力が、彼らの軍事拠点として建設した。そのため、軍事目的から複雑な路地が多く、敵の侵入に備えた都市計画がなされている。優れた軍事指導者が戦争経験の不足する農民などを巧みに訓練したため、幾度か皇帝軍にも勝利を収め、急進派(ターボル派とも呼ばれる)の抵抗は続いた。しかし、1434年のリパニの戦いに敗れてターボル派は壊滅へと至り、まもなく都市も神聖ローマ皇帝=ボヘミア王の統制下におかれた。
 
 
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