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★タラスコン城 Chateau de Tarascon(Tarascon/FRA)

城郭(城塞) 平城 十字軍の影響 1401
 川沿いにあり、現在のものは1401年にアンジュー公ルイ2世が建造に着手したものである。建造は長男ルイ3世が引き継ぎ、次男ルネが1447年に完成させた。落成者の名を採り、この城はしばしば「ルネ王の城 (le chateau du roi Rene)」と呼ばれている。城は17世紀以降、国有になる1932年まで軍用の牢獄に転用されていた。
 1481年にフランス王国に併合されるまで、プロヴァンスは独立の伯国でした。そしてプロヴァンス伯はこのタラスコン城とエークス城とを本拠にしていて、中世文芸史に名高いプロヴァンス文芸の黄金時代は、これらの二城を舞台として花を開きました。したがって歴史的な話題も豊富です。 フランス王国に合併されて、一国の君主としてのプロヴァンス伯の居城ではなくなったことが、逆に言えばこの城をずっと牢獄にしておくことを可能にし、中世そのままの状態が保存されたといえましょう。
 
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