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タラスプ Castello di Tarasp(Tarasp/SWI)
ウンテル・エンガーデン漢谷、この地方はスイスの最東端にあり、北をオーストリア、南をイタリアに接するが、有名な観光地としてはサン・モリッツ、ダボスなどがある。
かつてはオーストリアの支配下にあったから、スイスの中でもロマンシユ語圏だが、ダボスの町から漢谷ぞいの道を東に約50キロほど山中に入るとタラスプの村があり、村にのぞむ小山の上にタラスプの城がある。タラスプの村からのぞむクルツベルグ山は標高1477メートルで、この山麓にあるタラスプの城もすでに相当な標高である。
タラスプの城は南部オーストリアに見られる山上城塞の構想だが、15世紀にはじまる城の居館は近世になって修築されている。城のたたずまいはまるでマザー・グースの城でありながら、城塞としての厳しさも感じられる。シーズン中には時間を決めて公開されている。城内には特色ある家具のコレクションもあるが、交通の関係でこの城を訪ねる人は多くないが、機会があればぜひ行って見たい城である。
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