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ローゼンブルク (Rosenburg Slot/EST)


 ウイーンの北西約80キロ、ドナウ川の支流、カンプ川の静かで美しい漢谷沿いの山上にローゼンブルクの城がある。  記録によれば、1175年からローゼンブルク家がこの地方を支配しており、城がつくられたのは1569年という。その後、16世紀の終りから17世紀の前半にかけて増・改築された。  カンプ川の高峻な山上に建てられた城は、22の塔をもち、南側に一つの通路があるのみの要害である。  その後、フランス軍によって占領された時に、建物は破壊、焼失してしまったが、1859年に古い様式にしたがって再建された。現在見られる建物がそれである。  オーストリアの代表的な城の一つで、古いフォークソングにも次のように讃えられている。  『正義を守るオーストリアの城がここにある。城は銀と黄金によってつくられ、大理石の壁で飾られている』  この辺り、カンプ川の静流はウイーンからの行楽地である。
 
 
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