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ベログラドチック (Belogradchik/BUR)

城郭(城塞) 山城 東欧の山城 1837
 1837年、サルタン・マハムートニ世によってつくられた。当時、ブルガリアはトルコの支配下にあったため、この城塞の構築もブルガリア人の強制労働によったという。
 要塞は天然の岩の要害を利用し、山の中央高台を中心として多くの鑑塁を構築し、ふもとの周囲に頑強な城壁をめぐらした、一つの山全体にそのまま城塞の機能を持たせる構想になっている。かつてのギリシャのアクロポリスのように、自然と人力を結合させた城塞であり、東ヨーロッパの近世城郭史上特異なものである。
 ベログラトチクは「小さな白い町」を意味し、バルカン山脈のふもとの丘陵地帯にあり、セルビア国境のすぐ東、ドナウ川から50キロメートル程度のところに位置している。町は不思議な形をした奇岩・ベログラトチク岩で知られる。岩は範囲90平方キロメートルにわたって広がり、最も高いところで200メートル程の高さを持っている。
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