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ルールド (Lourdes/FRA)


 「ルルドの泉」で知られ、カトリック教会の巡礼地ともなっている。
 1858年2月11日、村の14歳の少女ベルナデッタ・スビルー(ベルナデットとも)が郊外のマッサビエルの洞窟のそばで薪拾いをしているとき、初めて聖母マリアが出現したといわれている。ベルナデッタは当初、自分の前に現れた若い婦人を「あれ」と呼び、聖母とは思っていなかった。しかし出現の噂が広まるにつれ、その姿かたちから聖母であると囁かれ始める。
 彼女自身は、気管支喘息の持病があったが一度もルルドの泉に行くことはなく、より遠方の湯治場へ通っていた。1879年、肺結核により35歳で帰天(病没)し、1933年に列聖されている。また、彼女が見た「聖母」は、ルルドの泉に関して次のような発言をしている。「聖母」はまずベルナデッタに「泉に行って水を飲んで顔を洗いなさい」と言った。近くに水は無かったため、ベルナデッタは近くの川へ行こうとしたが、「聖母」が「洞窟の岩の下の方へ行くように指差した」ところ、泥水が少し湧いてきており、次第にそれは清水になって飲めるようになった。
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