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サンチャゴ・ド・カセン Castelo de Santiago do Cacem(Santiago Do Cacem /POR)

城郭(城塞) 平山城 イベリア半島 15世紀
 この地方がかつて地中海諸国の植民地だったころからつくられていた城と神殿の位置に、15世紀になって、城郭都市的な囲郭の構造で築かれたものであり、古い城壁で囲まれた城内は一部墓地となり、大部分は畑になっている。このあたりになると、さすがに訪れる観光客も少なく、古城の情趣が偲べるが城は開放され、城壁の周辺は自由に回ることもでき、構造にはアラブ風の城塞のスタイルが残っているが、とくに胸壁や石造の手法にはそれが強く現れている。
  リスボンの対岸セッツバルから南へ約90キロ下ったところに、人口7000ほどの小村サンチァゴ・ド・カセンがあり、この村の山上にサンチァゴ・ド・カセンの城がある。城のある丘からは、はるかに大西洋と、その海岸にあるシネス岬、燈台などが遠望できて、ポルトガル的な景観を展開している。
 
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