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フレデリックステン (Fredriksten/NOR)


 オスロ峡湾にそそぐチスタ川の河口の町ハルデンにあるフレデリックステンの城塞は、町を見下ろす海抜130メートルの丘の上にある要塞で、急峻な坂道と幾重もの城門をもち、現在でも18世紀当時の大砲が海に向かって据えられている。第二次大戦中もドイツ軍に要塞として使用されたため、城の上部はすっかり近代化されていて、砲座、石塁、地下道、火薬庫、兵舎などに当時の痕跡をとどめている。  中世のころからここには砦があったが、18世紀にノルウェー王家によって近世風の城塞にあらためられている。  1718年、ここを占領したスウェーデン王力ール11世は、董壕工事を視察中にノルウェー兵の狙撃によって戦死、スウェーデン軍は撤退したというエピソードがある。  塗塁の先端に出るとイデ峡湾やハルデンの町が美しく、目を返すと森林の起伏がスウェーデン領までつづいている。  ハルデンはオスロー・からは鉄道で一時間くらいのところにある。
 
 
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